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Double sun Burst
作業進度と落描き、オフライン情報 極稀に文章
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Posted by きなねこ - 2013.07.29,Mon
主完、P4UとP4G後日談の幕間
主人公の名前は「鳴上悠」、≠アニメ

2013/7/29 初出








 ピリリリ、と無機質でありふれた着信音が静かな部屋に響く。
 なんの設定もされてない音でオレを呼びつけるそれを掴むと、ディスプレイの確認もしないで、慣れた動作で通話ボタンを押す。

「随分出るのが早くなったじゃない」

 待ってたのかな、待ってたよね。ふふ。最後の笑い声は吐息のように静かな音だった。
 誰に対してもなのかは完二の知るところではないが、鳴上は電話口だと二人きりで吐息を交わした時のような、優しく撫でつけるように少しだけ低い声色で囁く。
 鳴上との声を繋ぐ携帯電話は、最近のものらしく少し薄くて、縦に細長い外部ディスプレイを備えた白い二つ折りのごくシンプルなものだ。アドレス帳には鳴上の名前しか入っていない。
 ゴールデンウイークの自称特別捜査隊を再結成することになった事件の後に、連休を終えてまた実家へと戻っていった彼から送られてきたものだ。

「お前の声聞かないと落ち着かなくてね」

「はい」

「少し遊ぼうか」

 はい。慣れたやりとりに返す声は、何を臆する音も混ざらない。
 それでも腹の下の方から背骨を伝うように頭が痺れて、顔がじわりとあつくなる。
 五月の連休までは、今まで使っていた青い携帯電話にぽつりぽつりとメールが届いていた。
 もしかしたら世間的な遠距離恋愛からすると随分少ない頻度かもしれないが、今までは直接学校内で約束を取り付けていたので、殆ど携帯電話で連絡を取り合っていなかった。それを考えれば、鳴上の名前で埋まるメールボックスは上々の頻度と言える。
 ひとつ年上の、恩人で敬愛する、命をかけてもいいとまで思っているその人は、恋人でもあった。

 鳴上が実家に戻ってから、送られてくるメールだけの繋がりは、最初の数度の内はなんと心ともない細い繋がりなのかと怯えたものだった。それでも彼は必ず返信してくれて、一言二言、長くても三行を越えることのない他愛のないやりとりは、自分さえ切らなければ、長くながく続いていくものだとようやく安心した。
 それでも一度も着信音が鳴ることはなかった。
 それが急に送られてきた贈り物に、こんな高価なものは受け取れない、そもそも通信費はどうするのだ、といった旨を今までの携帯でメールすると、送られてきた白い携帯電話が完二を呼びつけた。

「鳴ったらすぐに、必ず出なさい」

 つい先日会った時は特捜隊の皆と行動していたから当然だが、三月以来久しく聞いていなかった声色に、耳の裏側からうなじから、ぞわりと何かが這い上がる。
 鳴上からの着信専用のそれを、完二が持ち歩くことはなかった。これからもないだろう。
 今まで通り細い細い繋がりを示すメールは青い携帯電話に送られてきたし、白い携帯電話への着信は、完二が自宅に居る時にしか鳴らなかった。

「自分の部屋に居るのかな」

「いま、上がってきました」

「そう、俺はね、今家で一人だよ」

 電話の向こうでカリカリと音がする。電話しながら勉強しているのだろう。相変わらずで、流石で、器用なことだなと思う。
 鳴上は、都心の方にある有名な大学に進学するつもりなのだという。八十神高校に在学していた間も、色々な出来事にあいながらも常にトップをキープし続けた彼のことだから、新鮮な驚きを感じることもなく、ああ流石先輩だな、というのが完二の感想だった。
 短いやりとりの間に自室のベッドに腰を降ろすと、マットレスの古いスプリングがぎしぎしと軋む。随分大きく成長してしまった自身に、そろそろこのベッドも限界だろう。母親に頼んで新調して貰わないと駄目かもしれないな、と思考の上澄みの部分でぼんやりと考えた。

「さびしいな、最後にお前に触ったのはいつだったかな」

 鳴上の言う触れた、という単語の意味を正しく汲み取って、言われずともその瞬間を思い返す。左の肩口に携帯電話を挟んで耳元に固定すると、ベッドヘッドに緩くもたれ掛かりながら部屋着のシャツをそうっとたくし上げる。
 空調の効いてない室内のじめっぽい空気が、服越しから直接肌へと触れ変わって気持ち悪いと思った。それでも静かに反芻した記憶をなぞって腹から胸へと指を滑らせる。

 鳴上のしなやかな指先が自身に触れるのが好きだ。繊細に見えて、実は思ったよりも骨ばって男らしい手は、完二の髪を掻き回すように撫でることも、じっとりと腹の底にためた欲を掻き混ぜるように肌を撫ぜることもした。
 自分で自分の体温をまさぐってもその感覚が戻ってくることはない筈なのに、耳元で静かに彼の声を吹き込まれながら、彼の言う通りに想起して、彼をなぞり起こすと単純な頭はびりびりと肌を感覚を痺れさせてくれる。

 シャツの下に潜り込んだ指先が、きゅっと乳首を抓り上げる。ぼうっと鳴上の声に集中していた所為か、自身で及んだ行為にも関わらず大仰に体が跳ねた。ひゅっと完二が詰めた呼吸が聞こえたのか、くすくすと笑う音が耳をくすぐる。

「そんなに強くしたかな、お前はいちいちかわいいね」

「ち、がいます」

「何が違うの」

 電話をしている時、鳴上の含むような小さな笑い声は耐えることがほとんどない。ぱらりと何かを捲る音がする。教科書だろうか、問題集だろうか。
 今鳴上は何をしているのだろう、繊細で几帳面な文字がノートに綴られる様子を想像しながら、ぷくりとたちあがって滑る指先に何度も引っかかる乳首をいじめる。爪で掻くとじんと痛んで、腰が重くなった。
 指先を口に含んでわざと音を立てて濡らす。前に存外大きな音を立てて舐めしゃぶった時に、それいいね、もっとしてよ、と嬉しそうに指示されたので、それからはなるべく電話の向こうに届くように気をつけているつもりだ。
 自分で自分の胸を舐めることは出来ないので、湿った指先で擬似的に舐め上げる。そっと触れるか触れないかの距離で乳頭を擦り上げると、耐えられない疼きに腰が跳ね上がるので、押さえるのにそれなりの体力を要した。
 指先を滑らせるたびにじくじくと湧き上がる熱に、緩く勃起した欲がボトムの前をきつく押し上げる。鳴上はいつだって完二のことをひどく焦らすことを好んでいたので、電話越しの彼にお伺いを立てる気持ちでそれに耐えた。

「せんぱい」

「なあに」

「したも、」

 さわってください、まだほんのり湿っている指先で固く膨らんだそこを布越しになぞりながら懇願する。勝手に触ることは許されていない。そういう約束だった。欲しい時は鳴上におねだりをして、彼にしごいて貰うか、彼に見て貰いながら自分で慰めるのだ。
 鳴上が触ってくれる時は、体温の低い手のひらに掴まれてしごかれることも、彼のあつい口内に招き入れられて溶けてしまうのではないかと思うくらいくまなく舐られることもあった。
 あの時は完二がそうねだると、指先でたっぷりと嬲られて触って欲しい所や今指が這っている場所を全部言わされた。縺れる舌でたどたどしく答えていけば、彼は満足そうに笑いを噛んで、やらしい子だね、かわいいね、いい子だよ、とこめかみに口付けてくれた。彼に甘やかす様に褒められるとくすぐったくなる。薄い柔らかな唇に撫でられて、完二は達した。

「暫く触っていなかったから、お前の好きなところ、忘れちゃったなあ」

「っ、」

「もう一回教えてよ、完二」

 これはきっと許しが出たのだろう、性急にボトムと下着を掴んで引きずり降ろすと期待にだらだらと涎を溢す恥ずかしいそれがぶるりと外気に歓喜する。ベッドの下に放ったボトムが落ちる。足首に脱ぎかけたボクサーパンツが引っかかっているが、大した問題ではなかった。
 教えてなんて言っているが、きっと嘘に決まっている。完二が好きなところ、なんていうのは全部鳴上が作ったのだ。彼に触られればどこだって最高に気持ちが良かったし、自分はそんな浅ましいことなんて。
 心の中で電話口の恋人に色々と擦り付けると、いけない子だね、と囁かれる。
 敏い彼に電話越しでさえ隠し事は出来ないのだ。見透かされている。勃ちあがった性器にかけた指先が小さく震える。口元が愉悦に歪むのに気付いて益々興奮した。

「すきな、とこ、ですか」

「うん」

「おれ、あの、先輩なら、ぜんぶうれしいです」

「知ってる、かわいいね。でもだめだよ、ちゃんと教えてね」

 これは命令だ。そんなことはないと鳴上は言うかもしれないが、完二の脳は抗すことを許さない。
 じわりと視界が滲む。気持ちよくなりすぎると涙腺が緩むらしい。鳴上に教えられた自身の癖だ。電話越しで隣立つ彼に声一つで嬲られているのに、体中の神経が快楽を拾っている。
 緊張やらで冷えた指先で陰嚢を緩く揉んでから、裏筋をずりずりと辿る。亀頭までたどり着くとすぐに下ろしてくびれを撫で回しながら先端に軽く爪を立てる。短く切り揃えた爪先がくちゅりと先走りの滲む鈴口に食い込む。爪先までびりびりと引きつって、少しだけ足を自分の体の方に引き寄せた。

「こ、こ」

「うん?」

「あの、くびれてるとこ」

「うん」

「こするの、すき、です」

「あれ、おかしいな」

「え、?」

「それだけじゃないよね?擦りながらどうするんだっけ?」

「あ、す、み、ませ」

「いいよ、ほらもう一回」

 おしえて。頬を涙が伝うのが煩わしい。首筋を伝う雫に神経を逆撫でされている気分になる。鳴上の声が頭の中をぐちゃぐちゃに掻き回している。
 はあはあと荒くなった呼吸を整える様に繰り返すと、口端からだらりと唾液が零れた。だらしない情けない、きっと鳴上がここにいたら笑って舐め取ってから口付けてくれるだろう。
 薄い舌は器用に完二の唇を歯列を割って這ってくる。熱い口腔を掻き回されて、互いの唾液がどちらのものか分からなくなるまでかき混ぜられる。完二はいつでも上手に飲み込むことができなくて口周りをべたべたに汚した。それを見てまた鳴上は嬉しそうに目を細めて見せる。

 気付くと舌を軽く突き出して短く浅く呼吸していた。性器の先端に立てていた爪が小さく震えて、益々竿を伝う水っぽい粘液の量が増えている。続きを答えなければ。これ以上はまだ許しが出ていない。

「こすりながら、さきの、ぐりぐりして、っあ」

「ああ、そうだそうだ。爪立てると泣いてよろこんでいたねえ、お前」

「はいっ、はい、せんぱ、せんぱいっ」

「いいよ、好きなだけしなさい」

「あっ、あ、」

 確認するようにゆっくりとなぞっていた指全部で握り込むと、ぐちゅぐちゅとひどい水音が溢れるまでしごきあげる。すっかり焦らされて張り詰めた性器は、急な刺激に出口をはくはくと呼吸させてすっかり体温を取り戻した手の中で震える。
 腹の内側に溜まっているものがせり上がって早く早くと完二を急かす。このまま思い切り射精出来たらそれはそれで大層気持ちがいいだろう。でも肩口からずれ落ちそうになっている声はそれ許さないのを知っている。
 もう決壊する、と思った瞬間に待ての声が聞こえて、完二は忠犬宜しく手を離して左手だけシャツで拭うと、震える手で携帯電話の位置を直して固定し直した。

「そうだそうだ、ちゃんとひとつ思い出したよ。完二はおしりをいじられるのも大好きだったよねえ」

「は、っ、い」

「次はそっちもしていいよ、ああでも中はどんな具合だったかな、それも思い出させてほしいな」

 金属の何かが擦れて、小さな紙を捲る音がする。単語帳というやつだろうか。英語の勉強でもしているのかもしれない。彼の指に何度も撫でられて摘まれる紙片に嫉妬した。
 性器に再び指を絡ませてたっぷりとぬるつく液体を絡ませると、躊躇することなく中指と薬指を双丘の間に滑り込ませる。そのままひくつく尻穴をなぞりながら押し込むと、自分の体なのかと疑うほど熱く湿った肉がぎゅうと噛み付いてきた。
 にゅくにゅくと肉壁を掻き分けるように動かしながら第二関節まで押し込むと、たった二本の指で腹の中がぱんぱんに圧迫されたような気になって深く息をつく。
 整えようと必死な自身の呼吸と、集中して止めていた息を吐き出すような鳴上の呼吸の間に、淀みなく文字を書き綴っているであろう音が混じる。単語帳を捲るのはやめたのだろうか。あんな無機質な紙切れでなくて、自分を触ってくれればいいのに、と随分と欲深いことを考えながら人差し指も体内に押し込む。鳴上と過ごした時間の間に、欲張りに、そして我侭になったな、と思った。

「完二のことだから、足りないんじゃあないの?四本目が欲しいんじゃない?」

「ほし、い、です」

「いいよ、欲張りさん。指のひら全部使って感触を確かめるといい。それで全部俺に教えてね」

「はい、っ」

 鳴上の声にあわせて小指も添えて滑らせると、引きつったように入口がぎしぎしと痛む。どうせすぐにもっともっとと欲しがるのを知っているので、お構いなく深く突き入れると、ざらざらとした壁を擦り上げてうねる肉を押し上げた。
 本当に欲しい場所までは指なんかでは届かない。本当に欲しい痛みは、快楽は、自分ひとりでは得られない。
 それがわかっているからこそ余計に、体中の表面を膜の様に覆い走る何かがぞわぞわと神経をくすぐって完二を追い詰めた。
 腫れ上がって乾いてきた乳首がシャツに擦れるのに、腹の底が熱くなる。張り詰めたまま放置されて、熱ばかり次から次に溜め込まれた性器に頭の中が揺れて視界が酷くぼやける。
 寄り掛かって居たはずの体は完全にマットレスに預けられていて、もう殆どずれた携帯電話は左耳のすぐそばの枕元で、こちらに通話口を都合よく向けていた。
 口の中で鳴上のことを呼びながら、緩慢な動きで内部の感触を指先に押し付けるように追いかける。
 すごくあつくて、ぜんぜんはなしてくれなくて、きもちよくて、それから、それから。言われた通りに伝えるたびに、楽しそうな相槌が返ってくる。あちらだけ聞いたらまるで普通の恋人の会話だ。ひどい温度差が滑稽だと思う。

 最後に彼に抱かれた時は、そのまま中に押し入られて、内臓が重くなる錯覚がするまで中に吐き出された。
 鳴上はいつだってきちんとゴムを持ってきていて、持ち合わせていない時は決して挿入しようとしなかった。そのかわりに完二の口内に割り入って好き勝手したこともあったし、引き締まった太股の間に挟み込ませて、強く肌に擦り付けられてべたべたに汚されたこともある。
 意外とそのまま挿入されても変わらないものだなと思った。あの薄っぺらい無機物は思ったよりも精度がいいのか、人間なんて案外鈍いものなのか。それでも熱く籠った肉を、熱を孕んだ固い性器が突き上げて直接触れていくのは、その事実だけで酷く気分を高揚させた。それはお互いそうだったように思う。
 いつもよりも少し乱暴に扱われて揺さぶられた体は、痛みも何もかもを全て気持ちのいいことだと拾い上げて、深く入りこまれる度に鳴上の性器をきつく食んだ。自分でも分かるくらい酷く締めつけると、自分に覆いかぶさっている彼の顔が少しだけ歪んだ。眉間に微かに寄った皺すらも愛しい。男にそういう表現を使っていいのかは知らないが、彼は美人だと思う。そういう人は、どんな表情を浮かべても様になるのだ。
 端正な顔が熱っぽい息を零しながら近づいてくる。喉笛に噛みつかれたと思ったら、それに体中が喜んで、完二は射精した。その折に鳴上の肉もきゅうきゅうと締めつけて、彼も腰を震わせて吐精する。ぬるい体温が下腹に広がって、結合部の隙間から零れる鳴上の残滓が少しだけ勿体無いなと思った。喘ぎ過ぎた喉が掠れて痛かった。

 勿論自分の指などでは到底あの快感には及ばない。それでも思い出しながら必死に自分を追いたてる。音声だけで繋がった先で鳴上が自分の様子を余すことなく伺っている。
 腹の奥を穿つ鳴上の感触を思い出すと、肉を掻き分けて突き上げていた指が締めあげられる。思わず爪先でシーツを引っ掻いた。勢いなく溢れた精液がだらだらと性器を伝って腹を汚す。裏側に伝い落ちたものが尻穴に突き立てられた指に絡む。ずるりと抜き取ると物足りなさそうに疼いているのが、意識の遠いところで感じられた。

「せ、んぱ」

「…ん?」

「おもい、だして、くれました…?」

 おれのこと、言う前に熱っぽいため息が言葉を打ち消す。もう動く元気もないと思っていた体が、内側からもう一度熱くなる。

「完二のせいで興奮しちゃった、すっごい勃起しててつらいなあ」

 勉強にならないんだけど、どうしてくれるの。
 愉しそうな声からはどこが困っているのかさっぱりだし、相変わらずシャーペンがノートを埋める音は途切れない。でも興奮してくれているのは本当なのだろう。
 撫でるような低い声に、甘くて熱くて、情事の時にしか見せてくれない凶暴な雄の本性が漏れ混じっているのが分かる。きっと自分にしか分からない、自分にしか覚えのない響きの筈だ。そうだ、彼の恋人になって自分は少しばかり傲慢になったのだ。彼の大事な一部分を自分だけが享受しているのだ。

「オレのこと、思い出してくださいね」

「言うようになったね、次に会うときが楽しみだ」

 きっと鳴上は今ひどく意地の悪い、背筋をぞわぞわと掻き毟るような美しい笑みを浮かべているに違いない。彼は溜めた熱をこの後どう処理するのだろうか。あの整った美しい顔を悦楽に歪めながら、俺のことを思い出しなさい、と命令する様を想像して、完二は上唇を軽く湿らせた。
 既に通話の終わった携帯電話を押し退けて、額に張り付いた前髪をかき上げる。黒く染めてから下ろしている前髪は目にぎりぎりかからない長さにしてあるので、こういう時少しうざったい。そのまま鼻梁をなぞる。ピアスを外して久しいそこはするりと指先を許した。
 形からでも、自分は変わると決めたのだ。このことはまだ鳴上には話していない。彼は驚くだろうか、このことをネタにいじめてくれればいい、と思ってしまう自分に変な笑いがこみ上げてくる。
 白い箱でなくて、実際の彼に慰められたい。

 あと一週間で夏休みだ。目を閉じると鳴上の声を反芻した。

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